練馬大根(ねりまだいこん)

空っ風と冬の日ざしでおいしく――東京都練馬区

空っ風と日差しで干す練馬大根

調査地:東京都練馬区
産地:東京都練馬区
生産量:約8000本
生産者:練馬大根保存育成生産者10数名(区の委託生産)
流通・購入ガイド
販売(予定) 生大根11月下旬 沢庵用
練馬漬物親睦会
〒178-0065 東京都練馬区西大泉4-11-8(山義食品内)
TEL 03-3925-2212
JA東京あおば
石神井ファーマーズセンター
ファーマーズショップ こじれ村
総合園芸センター「ふれあいの里」
調査内容のお問い合わせ
JA東京あおば 指導課
〒177-0041 東京都練馬区5-11-7
TEL 03-5910-3066


魅力、利用、継承

沢庵漬

 後に徳川5代将軍になった綱吉が若い頃この地に脚気の療養にいき、なおったのち大根栽培を命じたと伝えられる。また品川東海寺の沢庵和尚が、塩と米ぬかによる漬物を考案しすすめたとされる。

 武蔵野台地の深い土を活かして育つ練馬大根は、長いものでは1.5メートルにもなり、肉質がち密で漬物に最適。大根に米ぬかのビタミンB1が加わる沢庵漬は、白米食の近現代人の食卓に欠かせないものとなった。初冬の寒さの中、大根をサメの皮でこすって細かな傷をつけ、これを空っ風吹く日差しで干すことで、おいしさがます。沢庵の味は、練馬の風土と女性の技のたまものである。

 都市化の進行、モザイク病の被害などで昭和30年代には衰退し栽培が途絶えたが、区内生産者が種を守り続けた。平成に入って練馬区(経済部都市農業係に大根担当がいる)が主体になって「練馬大根を見直す会」が発足し、JA東京あおばが協力して農家での委託栽培、漬物業者による加工、デパートでの販売、JAによる直売などが行なわれている。名産練馬大根の歴史とともに都市農業を子供たちや住民に伝え、ともに農の恩恵を享受する活動もさかんだ。