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練馬大根(ねりまだいこん)空っ風と冬の日ざしでおいしく――東京都練馬区
魅力、利用、継承
後に徳川5代将軍になった綱吉が若い頃この地に脚気の療養にいき、なおったのち大根栽培を命じたと伝えられる。また品川東海寺の沢庵和尚が、塩と米ぬかによる漬物を考案しすすめたとされる。 武蔵野台地の深い土を活かして育つ練馬大根は、長いものでは1.5メートルにもなり、肉質がち密で漬物に最適。大根に米ぬかのビタミンB1が加わる沢庵漬は、白米食の近現代人の食卓に欠かせないものとなった。初冬の寒さの中、大根をサメの皮でこすって細かな傷をつけ、これを空っ風吹く日差しで干すことで、おいしさがます。沢庵の味は、練馬の風土と女性の技のたまものである。 都市化の進行、モザイク病の被害などで昭和30年代には衰退し栽培が途絶えたが、区内生産者が種を守り続けた。平成に入って練馬区(経済部都市農業係に大根担当がいる)が主体になって「練馬大根を見直す会」が発足し、JA東京あおばが協力して農家での委託栽培、漬物業者による加工、デパートでの販売、JAによる直売などが行なわれている。名産練馬大根の歴史とともに都市農業を子供たちや住民に伝え、ともに農の恩恵を享受する活動もさかんだ。 |
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