柳久保小麦(やなぎくぼこむぎ)

東京にあった!! 味も香りも抜群――東京都東久留米市

柳久保小麦の穂

調査地:東京都東久留米市
産地:東京都東久留米市
生産量:17年産小麦粉 3t予定
生産者:市内の柳久保小麦生産者の会限定
流通・購入ガイド
柳久保小麦を使用した食品が10月下旬から販売されています。
▼うどん
  • うどんたかはし(中央町5-2-20 TEL 0424-71-2430)
  • 久乃家(中央町5-7-46 TEL 0424-73-0750)
  • 手打ちうどん一長(本町1-4-28 TEL 0424-75-5306)
    ▼柳久保まんじゅう
  • むさし梅月(下里3-17-11 TEL 0424-77-1008)
  • むさし梅月(中央町2-1-55 TEL 0424-71-4343)
  • むさし梅月(ひばりが丘パルコ地下1階名店街 TEL 0424-25-5079)
    ▼パン
  • プチ・フール(中央町4-2-18 TEL 0424-74-0139)
    調査内容のお問い合わせ
    東久留米市 市民部産業振興課
    〒203-8555 東京都東久留米市本町3-3-1
    TEL 0424-70-7743

  • 魅力、利用、継承

    柳久保小麦の手打ちうどん

     江戸時代の嘉永4年(1851)、現在の東久留米市柳窪の奥住又右衛門が、旅先から一本の穂を持ち帰って育て、その中から優良な小麦を見つけ出した。良質の小麦粉がとれ、うどんにするとひじょうにおいしく香りがよくて人気があり、第二次大戦前まで東京各地や神奈川県など近隣県でも栽培された。また、麦の草丈が長いので、麦藁は農家の「わら屋根」にも利用された重要な品種だった。

     しかし、戦時中の食糧増産のなかで、収量が少ないこと、倒れやすいことなどから、姿が消えて「幻の小麦」となった。昭和の終わりに、四代目にあたる奥住和夫氏が熱意をもって、農水省生物資源研究所に保存されていたタネを300粒譲り受けて、栽培を復活した。

     東久留米市では地域シンボルとして特産化を目ざし、行政、JA、生産者、手打ちうどんの会、食改善リーダー、加工業者などが協力して、うどん・まんじゅう・かりんとう・おやき・パンなどをつくって普及する運動を展開。首都圏での地元小麦利用の広がりは、明るい食の将来、都市での農的景観の再生、風食防止など土壌保全効果も期待される。