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ビール麦 金子ゴールデン(びーるむぎ かねこごーるでん)国産ビール麦の先陣をきる――東京都練馬区
魅力、利用、継承
明治時代になるとわが国でもビール醸造がはじまったが、使われた麦は外国からきた品種だった。明治33年(1900)、現在の練馬区豊玉の金子丑五郎は、六条大麦品種の「四国」と米国ビール麦品種の「ゴールデンメロン」の自然交雑でできた雑種の中から、「金子ゴールデン」をつくりだした。 早生で草丈が低いため倒れにくく、少ない肥料でもよく育ってつくりやすいため、一時は関東一円に栽培が広りエビスビールなどに使われた。また、この品種を親に数々の国産ビール麦品種が育成され、わが国ビール醸造に大きく貢献した。 練馬は大根産地で名をはせたが、収穫前の大根畑に麦をまいて、大根が吸い残した肥料で育て、春には麦がきゅうりなどの寒さよけ・虫よけになるというように、ビール麦はエコファーミング・パーマーカルチャのたいせつな一角をなしていたのである。 地域の有志が、歴史的な品種による地ビールづくりを夢見て、平成15年に農水省生物資源研究所からタネを70粒譲り受け、増殖・栽培を開始した。16年秋には40キロにふえたタネを播き、17年収穫の金子ゴールデンで、原点の味「練馬ビール」が誕生する予定だ。 |
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