谷田部ねぎ(やたべねぎ)

曲げることで甘味が増す――福井県小浜市谷田部集落

調査地:福井県小浜市口名田地区谷田部集落
産地:福井県小浜市口名田地区谷田部集落
生産量:18t
生産者:25人
流通・購入ガイド
  • 地元直販・地方市場 約9t 主として地元小売店、スーパー、農協直売所。
  • 域外出荷 約9t ゆうパックのほか、大手外食店舗に季節限定ネギとして人気を博している。
    入手先に関するお問い合わせ
    谷田部ねぎ生産組合 池田正明
    福井県小浜市谷田部28-13
    TEL 0770-52-2770
    調査内容のお問い合わせ
    福井県小浜市食のまちづくり課
    〒917-8585 福井県小浜市大手町6番3号
    TEL 0770-53-1111(223) FAX 0770-52-1401

  • 魅力、利用、継承

    鯖のぬた:谷田部の土壌や気象条件の下でしか、このネギ独特の甘い味が出ない。

     古くに中国から伝わったともいわれるが、京都の九条ねぎがもとになっているとの見方が一般的だ。その特徴は、やわらかい軟白部をつくるため、8月の定植時に伏せて植え、株元が釣鐘状に曲がること。曲がって伸びることで、甘味が強くなり、内部に粘液物質が多く、味わい深いねぎができる。

     鯖街道で知られる小浜の名物、鯖とねぎのぬたには谷田部ねぎが欠かせない。

     同じねぎを植えても、気候・土質の関係から谷田部以外ではいいものができないため、生産量に限界があるなか、「谷田部ねぎ生産組合」が保存、普及活動をしている。採種も組合が受けもっている。

     小浜市では「御食国若狭おばま食文化館」が地域食材・食文化の発掘・保存活動をおこなっているが、谷田部ねぎの料理の伝承は最重点に位置づけられている。