中島菜(なかじまな)

雪どけとともに新鮮漬け菜――石川県七尾市中島町

七尾市中島町以外で育てると風味も味も変わることから、長年にわたって細々と自家栽培され、春限定の漬物として親しまれてきた。

調査地:石川県七尾市
産地:石川県七尾市
生産量:約6t
生産者:30戸
流通・購入ガイド
  • 自主流通がほとんど。
  • 一部地元スーパーや八百屋が扱うほか、県内のイオンかほくや県外のイオン高岡などでも試験的に販売している。
  • 町内にある藤瀬霊水公園の管理事務所でも購入できる。
  • 加工品の浅漬けは、通年で生産者グループ、道の駅などで購入できる。
    入手先に関するお問い合わせ
    JA能登わかば営農部
    〒926-0046 石川県七尾市神明町ホ部18番地4
    TEL 0767-53-8502 FAX 0767-53-8500
    http://www.is-ja.jp/wakaba/index.html
    koho@wakaba.is-ja.jp
    調査内容のお問い合わせ
    ローカルジャンクション21
    〒181-0012 東京都三鷹市上連雀4-1-6-301
    TEL 0422-49-5428 FAX 0422-49-5428

  • 魅力、利用、継承

    中島菜の粕和え。このほか、春ならではの料理では、イサザ(シロウオ:ハゼの一種)と一緒に卵とじにして食べるのがおいしいという。(石川県食生活改善推進協議会『伝えたい ふる里のおもてなし』より)

     江戸時代の終わりにはつくられていたといわれるほど、この土地に根づいた漬け菜である。秋にタネ播きすると、冬にはいったん雪でペシャンコになるが、春には茎がシャキッと立ってくる。漬物にしてほろ苦味と辛味を楽しむ野菜で、冬越ししたものは風味よく香りも高い。近年、血圧を下げる効果が高いという研究も出て、注目されている。

     JA中島菜部会の30戸の農家が栽培に当たり、タネはJAが管理して生産者に配布している。秋にネギを収穫したあとの畑に植られ、ネギの連作障害を防ぐという役割もはたしている。冬越しのため、菜っ葉類に多い害虫がつかず、無農薬栽培できるのも特徴だ。

     地元消費がほとんどで、スーパーや八百屋に出まわるほか、金沢の市場にも出荷される。加工品として、地域の女性グループによる浅漬けもつくらている。