能登大納言(のとだいなごん)

海風吹くやせ地の絶品小豆――石川県珠洲すず

調査地:石川県奥能登地区一円
産地:石川県珠洲市
生産量:年間約20〜30t
生産者:約400軒前後(少量生産者を含む)
流通・購入ガイド
  • 珠洲市における全体生産量の約70%以上はJA珠洲市が扱っている。
  • 少量栽培の生産者の一部は民間卸商社に販売している。
    入手先に関するお問い合わせ
    JA珠洲市
    〒927-1213 石川県珠洲市野々江町ユ部40番地1
    TEL 0768-82-2255
    調査内容のお問い合わせ
    ローカルジャンクション21
    〒181-0012 東京都三鷹市上連雀4-1-6-301
    TEL 0422-49-5428 FAX 0422-49-5428

  • 魅力、利用、継承

    生きんつば:この新商品が大きな反響を呼び、能登大納言の知名度が大きく向上するきっかけとなった。

     昔、冬に関西地方への出稼ぎにいった人が丹波大納言を持ち帰って栽培を始め、それがこの土地に適応し定着したとされる。断崖続きで海風が吹きつけるやせた土地であるがゆえに、大粒で色・形・艶のよい小豆が収穫できるとされ、粒餡など高級和菓子に珍重されてきた。

     これに、JA珠洲市が注目し、純正な種豆の生産や、その使用による栽培の奨励を行なって、「珠洲大納言」として普及をはかってきた。また、国営農地開発パイロット事業で造成された耕地を利用して、意欲的な生産者がこの小豆の栽培研究にチャレンジしており、続く賛同者とともに試行錯誤を重ねている。能登大納言は風通しのいい環境を好み、病害虫や雑草に弱いため、それまでは手間暇をかけて少量栽培されてきたが、大規模栽培でも、水はけの改善や、風の通り道を考えた植付け、粒の熟度を十分高める収穫・調製法などのきめ細かい工夫によって、機械化に対応した栽培方法が確立されつつある。

     タネは、JA珠洲市が高い技術を持つ生産者に種豆生産を委託し、一括して買い上げ、一般生産者に供給している。いっぽう、生産者リーダーと加工業者、流通販売業者が連携して製品づくりのプロジェクトを立ち上げ、その中から「栗ぜんざい」「生きんつば」などが誕生し、広く注目、歓迎され、能登大納言の知名度を高めている。

    (調査団体 ローカルジャンクション21)