蜂の子・ざざ虫(はちのこ・ざざむし)珍味と呼ばれる蛋白源――長野県伊那地方
魅力、利用、継承
大正8年の農商務省調査では、昆虫を食すのは長野県の17種類がトップだった。その代表が、蜂の子とザザ虫である。 蜂の子は、土中に何段にも重なった巣をつくるクロスズメバチで、地元ではスガレ・スガルなどと呼ぶ。諏訪・伊那・飯田地方を中心に、それぞれの村に「スガレ追い名人」がいて、夏から秋には、目印の真綿をつけたエサを蜂にくわえさせて追いかけたり、蜂の飛行を目を皿にしてたどって巣を探しあて(スカシ)たりと、夢中になる。 ザザ虫は、昔はカワゲラ、今ではトビゲラの幼虫が中心で、天竜川漁協で鑑札を受けた者15〜50人が、漁期を12月から2月と決めて獲っている。 どちらも、砂糖・醤油・酒で味つけして佃煮風にして食べるが、蜂の子の混ぜご飯も美味しく、運動会のおにぎりの味が忘れられないという人も多い。 どちらも、手入れされた山、きれいな川など、その生息には環境がたいせつである。「地蜂愛好会」では、親蜂を保存・育成し、春先に放す活動もおこなっている。 |
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