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蜂の子・ざざ虫(はちのこ・ざざむし)

珍味と呼ばれる蛋白源――長野県伊那地方

ざざ虫捕り

調査地:長野県上伊那郡
産地:長野県伊那地方・諏訪地方(蜂の子)、天竜川沿い(ざざ虫)
採取量:蜂の子 正確には把握しきれない。
    ざざ虫 シーズンを通じて1,000kg〜1,600kg
生産者:蜂の子 正確には把握されていない。
    ざざ虫 15〜50人
流通・購入ガイド
  • 蜂の子・ざざ虫とも生産量が少ないため、大量に出回ることはない。
  • 地元では「信州珍味 そろい」として「かねまん」が有名。(TEL 0265-72-2224)
    入手先に関するお問い合わせ
    蜂の子 地蜂愛好会 TEL 0265-78-1086
    ざざ虫 天竜川漁業協同組合 TEL 0265-72-2445
    調査内容のお問い合わせ
    信州スローフード協会
    〒381-2207 長野県長野市大橋南2-37(エイブル内)
    TEL 026-286-3050 FAX 026-286-3996

  • 魅力、利用、継承

    収穫したスガレの巣

     大正8年の農商務省調査では、昆虫を食すのは長野県の17種類がトップだった。その代表が、蜂の子とザザ虫である。

     蜂の子は、土中に何段にも重なった巣をつくるクロスズメバチで、地元ではスガレ・スガルなどと呼ぶ。諏訪・伊那・飯田地方を中心に、それぞれの村に「スガレ追い名人」がいて、夏から秋には、目印の真綿をつけたエサを蜂にくわえさせて追いかけたり、蜂の飛行を目を皿にしてたどって巣を探しあて(スカシ)たりと、夢中になる。

     ザザ虫は、昔はカワゲラ、今ではトビゲラの幼虫が中心で、天竜川漁協で鑑札を受けた者15〜50人が、漁期を12月から2月と決めて獲っている。

     どちらも、砂糖・醤油・酒で味つけして佃煮風にして食べるが、蜂の子の混ぜご飯も美味しく、運動会のおにぎりの味が忘れられないという人も多い。

     どちらも、手入れされた山、きれいな川など、その生息には環境がたいせつである。「地蜂愛好会」では、親蜂を保存・育成し、春先に放す活動もおこなっている。