下栗二度芋(しもぐりにどいも)山村の風土が生む 在来馬鈴薯――長野県上村下栗
魅力、利用、継承
信州遠山郷の標高800〜1000mの急傾斜畑でつくられてきた馬鈴薯で、集落名「下栗」からその名がつけられた。肌色が白と赤の2系統があり、白いもはさらに早生と晩生に分かれる。赤いもは、かつて栽培されていたものは、休眠が浅く7月に収穫した芋を植えると、10月にまた収穫できた。それで「二度芋」。食糧難時代には貴重な品種だった。 白いもは紛質が強く、ふかすと割れるほどだが、甘味・旨味ともに強い。赤いもは、よくしまっていて、煮崩れしにくく、貯蔵性もよい。そのため、名物料理「芋田楽」にぴったりだ。田楽は、小さめの芋をゆでて、三つほど串刺しにして、地元産の味噌とえごまが入ったタレをつけて、囲炉裏端で焼いた。これが、平成13年に長野県選択無形文化財に指定されている。 タネいもは、各生産者が自家採種している。美味しいいもなので地域特産として生産されており、他の品種が入ってきて、混ざることはない。信州大学にメリクロン培養もしてもらっている。また、いもの利用などを研究する「下栗イモグループ」ができて活動し、普及センターなどが支援している。 |
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