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田辺大根(たなべだいこん)ち密で甘く、乾物文化を育てた――大阪府大阪市・堺市・河南市
魅力、利用、継承
東住吉区田辺地区周辺で、江戸時代からつくられた大根で、天保7年の『名物名産略記』に登場する。いま主流の青首大根とはまったく異なり、長さ20センチ、太さ6センチほどで、ずんぐりとして先端が少しふくらみ加減、白首である。 肉質はち密で、やわらかく甘味が強く、煮物にも甘漬けにもあう。葉裏に毛がないため、葉も美味しく食べられるのも特長で、上記のずんぐり型は、割干し大根や切干し大根に加工するのに最適。干すことで甘味・旨味を凝縮させ、長期保存して、さまざまな料理に使う野菜の乾物文化がこの地で花開いたのには、田辺大根の存在も大きかったといえる。 昭和の終わりころ再発見され、大阪府「食とみどりの総合センター」を通じて、タネが生産希望農家に配布され、以後自家採種がおこなわれている。朝市や直売所に出るほか、「NPO法人浪速魚菜の会」が飲食店の注文を受けて仕入れ販売をしている。一部、小学校や幼稚園の菜園でも育てられている。 |
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