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天王寺かぶ(てんのうじかぶ)大阪食文化の心「しまつ」を伝える――大阪府大阪市・河南市・堺市
魅力、利用、継承
日本最古の和かぶで、与謝野蕪村は「名物や蕪の中の天王寺」と詠んだ。『気吹草』『成形図説』など江戸時代の多くの物産ガイドに登場し、「形は平たく、大きく、葉は少なく、味は非常に甘くて、やわらか」などと記載されている。 糖度がふつうのかぶの1.5倍以上と甘く、柿のように肉質がち密でしまっているので、煮崩れしにくい。そのため、漬物のほか、ふろふきなど煮物料理にも利用された。 また、天王寺かぶは皮も葉も美味しいため、捨てることなく昆布と塩で浅漬けにしたのが「大阪漬け」またの名が「刻み漬け」だ。大阪の食文化の根っこにある発想は「しまつ」ということ。それが天王寺かぶの食べ方に見事に現われている。 5年ほど前に切葉天王寺かぶが再発見された。農家は大阪府「食とみどりの総合技術センター」からタネをもらいうけ、以後自家採種している。朝市で販売されるほか、NPO法人浪速魚菜の会が農家と飲食店との流通の仲介をしている。 |
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