八尾葉ごぼう(やおはごぼう)

早春の芽吹きを葉ごと楽しむ――大阪府中河内地区など

調査地:大阪府八尾市中河内地区
産地:大阪府八尾市中河内地区が中心
生産量:約260tほど(中河内地区)
生産者:およそ100軒以上(大阪府内)
流通・購入ガイド
  • ハウス栽培物は中河内の農協などを介して市場へ出荷されている。
  • 露地栽培は価格が安く、栽培する農家が少ない。
    入手先に関するお問い合わせ
    NPO法人浪速魚菜の会 TEL 06-6534-5773
    森川雅恵 TEL 0729-41-6165
    調査内容のお問い合わせ
    スローフード 関西
    〒541-0057 大阪府大阪市中央区北久宝寺町3−5−9 中船場ビル2F
    TEL 06-6241-5251 FAX 06-6241-5251

  • 魅力、利用、継承

    ごぼうチーズ焼き。葉ごぼうの茎の空洞部分の中に根を入れ、白身魚のすり身・チーズをかけて焼いたもの。

      葉ごぼうは平安時代ころに中国から北陸地方に伝わった。現在の八尾葉ごぼうのルーツは福井県あたりでつくられていた品種と考えられ、明治時代に大阪に持ち込まれて、八尾市周辺で栽培、改良が進んだ。

     冬、霜にあたって地上部が枯れたあと、土中に残った根から芽吹いたところを1月下旬から3月に収穫する。早春の生命力に満ち、やわらかい若葉と根の全体を、きんぴらや精進揚げなどにして楽しむ。むだなく、身体によく、美味しく食する大阪食文化の心「しまつ」が、この葉ごぼうにも発揮されている。

     タネは、農家で代々自家採種してきたが、近年減少している。種苗会社から葉ごぼうのタネが販売されている。また、露地栽培の葉ごぼうは少なくなり、流通はハウス栽培ものが市場へ出荷されている。