烏播(うーはん)粘り抜群で、かき餅にもなる里芋――奈良市高樋町
魅力、利用、継承
およそ60年前に奈良県の奨励品種となった里芋で、土の乾燥に強いため、吉野や宇陀などの山間地を中心に栽培された。できる子芋は、卵のような楕円形で、最大の特徴は粘りがひじょうに強いこと。そのため、煮物に美味しいほか、かき餅にもされた。 タネ芋の植付けは奈良盆地で4月中旬ころ、収穫は、晩生品種のため10月上旬以降とおそい。晩生のため、味は抜群なのに販売用としては早生品種の里芋に対抗できなかった。40年前くらいまでは市場流通していたが急減して姿を消していき、自給用にだけ保存、栽培されてきた。 NPO団体「清澄の村」が、奈良市高樋町の生産農家とネットワークを組んで、タネ芋の保存活動、および地域特産化を進めている。 |
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