いのししヘルシーで野趣味ある夏の肉利用を――島根県美郷町
魅力、利用、継承
いのししの肉は「山くじら」「牡丹肉」と呼ばれ、野生動物の肉のなかではもっとも美味しく人気が高い。いっぽう、山寄りの農村で離農する理由のトップ3がいのしし害にあるほど問題であるが、その駆除は、猟期の冬ではなく、稲に被害の出る夏におこなわれる。 夏に駆除されたいのししを食資源として有効活用できれば、たとえば棚田の美味しい米生産の持続など地域農業の維持、ひいては動物と人間の共存につながる。夏のいのしし肉は、脂肪が少なく、たんぱく質が多くてヘルシーという分析データもあり、健康食志向の現代にはぴったりだ。 島根県美郷町では、そのような中山間地域の期待を背負い、「おおち山くじら生産者組合(代表 品川光広)」を立ち上げ、地域特産に育てる活動を展開。ホテルのシェフや肉工業者等が賛同して、新メニューの開発や燻製・ハムづくりなどで応えている。 また、「しまねの味開発指導センター」では、夏場のいのしし肉の特性と処理法、料理・加工レシピなどをまとめている。 |
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