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阿波和三盆糖(あわさんぼんとう)伝統の技がつくる上品で高級な味わい――徳島県上板町・土成町
魅力、利用、継承
鎖国下の江戸時代、砂糖づくりの技術確立による自給はわが国の悲願だった。現宮崎県を視察してサトウキビの苗を持ち帰り、研究の末に成功させたのが、現上板町の丸山徳弥だった。阿讃山脈南側の上板地方は、扇状地の砂礫土壌のため、サトウキビの糖度を高めるのに最適なことも加わって、砂糖は藩の重要な産物になった。 明治以降、外国からの輸入で国産砂糖は急速に減ったが、徳島の砂糖は最高級の「和三盆糖」として生きのびてきた。ファーッと広がるまろやかさ、さわやかな香り、上品な甘さは、ほかに変えがたく、高級和菓子づくりになくてはならないものだ。 サトウキビ(阿波のものは「竹糖」)は、5月に苗を植えて、12月から収穫する。冬に、竹糖を刻んで圧をかけて絞り、煮詰めて「白下糖」をつくり、「研ぎ」によって糖蜜を抜く、といった、伝統的で熟練が必要とされる技術によって、生産が受け継がれている。 |
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