とうがらし「香川本鷹」(かがわほんたか)

段々畑を真っ赤に染めて――香川県荘内半島

調査地:香川県詫間町荘内半島
産地:香川県詫間町荘内半島一帯
生産量:年間約1t
生産者:30戸
流通・購入ガイド
  • ふれあい市場等で販売するほか、加工用(ソースなど)として地外出荷。
    入手先に関するお問い合わせ
    香川県西讃農業改良普及センター
    〒769-1503 香川県三豊市豊中町笠田竹田438-1
    TEL 0875-62-3075 FAX 0875-62-5353
    調査内容のお問い合わせ
    香川の食を考える会
    〒760-0075 香川県高松市楠上町1-7-33
    TEL 087-861-6922 FAX 087-861-6922

  • 魅力、利用、継承

    醤油豆:地元の味である醤油豆に、同じく地元産の香川本鷹の辛みは欠かせない。

     香川本鷹は香りが高く辛味が強く、讃岐の味三傑といわれる「うどん」「醤油豆」「てっぱい」には欠かせない香辛料である。また、地元では、青莢や葉を佃煮にして常備食にもしている。
     荘内半島一円の段々畑は昭和の中頃まで、秋には一面赤いトウガラシで色づいていた。

     明治の中頃から収入が期待できる経済作物として、かなりの生産高をあげていた。高松市で開催された昭和天皇御即位記念の産業大博覧会(1928年)には、香川県の特産品のひとつとして、このトウガラシを玉藻公園(高松城趾)に借りた3坪の土地に植えて出品したという。

    かつては韓国へキムチ用に栽培するためのタネを輸出し、ヨーロッパへピクルス用にも送り出したほどであったが、近年は安価な輸入トウガラシに押され、わずかな人数の高齢者の手で栽培されている。

     3月下旬に苗床に播き、5月連休明けに植え付けし、8月末から10月下旬にかけて色づいたものから順次収穫していく。10月中頃から青莢も収穫する。タネは、代々自家採種が行なわれてきたが、平成16年度から県農業試験場で種苗保存に入った。また、もっと付加価値をつけるための活用の研究・開発への動きも出ている。