雲仙こぶ高菜(うんぜんこぶたかな)

原種の形・味の探求を地域ぐるみで――長崎県吾妻あづま

調査地:長崎県南高来郡吾妻町
産地:長崎県南高来郡吾妻町
生産量:およそ3t(2003年度)
生産者:11戸
流通・購入ガイド
  • 直売所 ふるさとふれあい館、農協守山助成部で高菜を販売(1〜3月頃までの限定販売)。また、吾妻女性部(吾妻地区女性部農産加工組合)では漬物や高菜まんじゅうにて販売している。
  • その他、会員制宅配会社でも販売されている。
    入手先に関するお問い合わせ
    岩崎政利 
    長崎県南高木郡吾妻町永中名742
    TEL 0957-38-3937
    調査内容のお問い合わせ
    スローフード東京
    〒167-0031 東京都杉並区本天沼2-38-5 担当 黒川陽子
    TEL 045-314-3753 FAX045-314-3753

  • 魅力、利用、継承

    漬物すし。酢飯に刻んだこぶ高菜漬けのほか、たくあんやちりめんじゃこ、炒り白ごまを加えて混ぜ合わせたもの。しゃりしゃりしたこぶ高菜漬けの食感が生かされている。

     大きく成熟すると茎(葉柄)に親指大のこぶができる珍しい高菜で、1947年ころ、吾妻町で種苗店を営んでいた峰眞直さんが、中国から引き上げのとき、タネを持ち帰って栽培を始めたもの。やがて姿を消していったが、地元の有機農業のリーダー、岩崎政利さんが自分の畑に自生しているのを見つけ、原種探しを始めたところ、すでに他界した峰さんの奥さんがタネを保存していることが分かった。

     2003年、生産者、加工関係者、吾妻町などで「雲仙こぶ高菜再生プロジェクトチーム」が結成され、地域独自のたいせつな野菜として復活の取組みが進んでいる。こぶのつく位置など、中国から来た当初の性質のものを目ざしての選抜・採種の努力も始まった。

     9月下旬〜10月上旬にタネ播き、11月下旬に植え付けし、こぶができるのは2、3月。シャキシャキ感が快く、葉にはからし菜の辛味があり、葉柄とこぶには甘味があってバランスがよい。漬物に最高であるが、青菜としてサラダや炒めものにも美味しい。