香り米 万石(かおりまい まんごく)

棚田にいい香りがただよう――熊本県水俣みなまた久木野くぎの地区

調査地:熊本県水俣市久木野地区
産地:熊本県水俣市久木野地区
生産量:50俵
生産者:50軒
流通・購入ガイド
  • 久木野地区のふるさとセンター愛林館で販売する他、水俣市の物産館まつぼっくり、芦北町の道の駅たのうらなどへも卸売りをしている。
  • 愛林館のホームページ、ヤフーオークションなどインターネット上でも販売をしている。
    入手先に関するお問い合わせ
    ふるさとセンター愛林館 館長 長沢畑亨
    〒867-0281 熊本県水俣市久木野1071
    TEL/FAX 0966-69-0485
    http://www7.ocn.ne.jp/~airinkan/
    airinkan@giga.ocn.ne.jp
    調査内容のお問い合わせ
    ローカルジャンクション21
    〒181-0012 東京都三鷹市上連雀4-1-6-301
    TEL 0422-49-5428 FAX 0422-49-5428

  • 魅力、利用、継承

    愛林館で販売する万石(もち米)。普通の米に一割ほど混ぜて炊くと、香り高くおいしい。赤飯やおこわにも。

     久木野地区の棚田では昔からうるちともちの2種の香り米がつくられてきた。うるちはふつうの米に1割くらい混ぜて焚いて食べられ、もちは米に混ぜるほか、赤飯やおこわにして食べられた。香り高く、甘酒にしても絶品だ。

     また、うるちは草丈が2mと高く、長いわらがとれるため、細工用としても栽培されていた。ただし、背の高いということは倒れやすく、栽培は難しい。

     水俣市の施設で、地域振興会が管理・運営する愛林館では、棚田環境と食文化を守り、伝承していこうと、活動を展開中だ。作り手のいない水田を預かって香り米を栽培し、物産館や道の駅での販売、ホームページでのPRなどに取り組んでいる。

     タネは自家採種。栽培はふつうのイネとほぼ同じで、5月下旬に田植え。9月下旬〜10月初めの収穫期が近づくと、棚田にいい香りがただよう。