ハンダマ

いつでも体を癒してくれる薬用野菜――沖縄県

調査地:沖縄県国頭村
産地:沖縄県国頭村辺戸 ほか沖縄全域で栽培・自生している
生産量:ほとんどが自家栽培であり不明。平成16年に沖縄県農林水産部園芸振興課が実施した「伝統的野菜に関する市町村実態調査」報告書によると約15.5t
生産者:上記の同報告書によると栽培農家31戸
流通・購入ガイド
  • ほぼ自家用。名護市や那覇市の公設市場では、個人が自家栽培しているものを買って販売している。一部那覇市内のスーパーでも販売していた。
    入手先に関するお問い合わせ
    沖縄県農林水産部園芸振興課
    〒900-0021 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
    TEL 098-866-2266
    調査内容のお問い合わせ
    ローカルジャンクション21
    〒181-0012 東京都三鷹市上連雀4-1-6-301
    TEL 0422-49-5428 FAX 0422-49-5428

  • 魅力、利用、継承

    ハンダマのごま味噌あえ:ここ数年、抗酸化作用のある野菜として注目されるようになった。

     ハンダマ(和名は水前寺菜)は、昔から薬草として常用されてきた。「水のあるところを好む草のため、昔は必ず井戸のそばに植えてあり、体調の悪いときに食べた」という。できものができたときには、火であぶってもんで傷口につけたともいわれ、また食べると血がさらさらときれいになるともいわれてきた。

     昔から炒め物、雑炊、和え物などに料理されることが多い。シークワーサー(沖縄でつくれれている柑橘)とも相性がいい。加熱すると、少しぬめりが出てきて、時間がたつと紫色がとけだしてくる。

     挿し木で簡単にふやせて、難しい栽培法はない。農薬もいらず、一年を通じてとれる。

     ヤンバル地方のレストランでは、沖縄の地場野菜のよさに早くから注目し、ハンダマ入りの味噌汁などをメニューに取り入れ、県外からの観光客に喜ばれている。また、那覇市のホテルでも、朝食にハンダマの味噌あえを提供しているところもあり、高齢者にとっては馴染み深い島野菜が、沖縄らしい健康によい食材として新たな注目を集めている。

     風土に合った野菜だけに、栽培は難しくないが、下ごしらえや料理の仕方などの情報をもっと提供していくことがたいせつである。その前にまずは味わってみることであり、レストランやホテルなどの取組みはそのチャンス拡大につながっている。