Home >> 発表会報告 >> 福岡女子大学しょくぼねっと

食育カルタについて
清水典子、田中恵美/福岡女子大学しょくぼねっと
「しょくぼねっと」でオリジナルカルタを作成
 発表をする清水典子さん、田中恵美さん |
トップバッターは、福岡女子大学しょくぼねっとの清水典子さん、田中恵美さん。
「しょくぼねっと」とは、「食育ボランティア学生ネットワーク」の略称で、早渕仁美教授(福岡女子大学)の呼びかけで栄養健康科学科の学生が設立した、食育を推進するボランティア組織です。保育園・幼稚園を中心に、朝ご飯の大切さなどを「食育カルタ」を使って知らせる活動をしています。
当初この食育カルタは、群馬県でつくられた既製のものを使っていました。それが福岡県の食を紹介するカルタをつくることになったのは、
「『おっきりこみ』といった群馬県オリジナルの郷土料理が出てきたりすると、知らないで説明することになって真実味がないというか。子どもたちに、福岡県の食を含め手づくりのカルタを使った活動ができたらという意見がでたのを機に、しょくぼねっとオリジナルのものをつくることになりました」。
カルタの特徴は3つ
そして完成した「食育カルタ」の特徴は3つ。
特徴1 福岡の郷土料理や食材をできるだけ取り上げたこと
「も」の札:もりだくさん 愛も野菜も 入ったがめ煮
「る」の札:ルビーみたい 輝く苺 「あまおう」だ
「ん」の札:ん〜うまか! 辛子めんたいこは 博多たい!
のように、博多弁もまじえて、がめ煮や辛子明太子、いちごのあまおうや八女茶などの福岡の食を紹介しています。
特徴2 すべての読み札に小話がついている
子供たち、とくに保育園や幼稚園の小さい子は、カルタを始めると遊ぶことに熱中してしまうので、その合間に小話をする時間をつくり、内容をわかってほしいと始めたとのこと。
たとえば「え」の札「えらべるよ バランスとれた くみあわせ」を例に挙げると…
「選ぶ。賢く選ぶことで、大きく元気に成長。イキイキ生活を送りましょう。2005年6月に、厚生労働省と農林水産省が合同で食事バランスガイドを策定しました。食事バランスガイドはコマのかたちで、1日に何をどれだけ食べればよいかを示しています。この食事バランスガイドの料理例を参考に、毎日の食事内容が偏らないように、バランスよく食べることをこころがけましょう」
と、大人が読んでも十分読み応えがある内容が、読み札に書かれています。この内容はさらに同梱の小冊子にもしてあり、カルタで教える人たちの「食の豆知識」として使えるようになっています。
特徴3 絵と読み札はすべてオリジナル
食に対する興味や関心を持ってもらいたい、福岡の食を知ってほしいという思いを込め、学生みんなで一枚一枚の読み札を考え、子供たちの喜ぶ顔を想像しながら絵を描いていったそうです。
福岡の郷土料理や食材をできるだけ取り上げている |
すべての読み札に小話がついている |
 絵と読み札はすべてオリジナル |
「朝ご飯の大切さ」を伝えたい
「つい昨日のことですが」と、実際に活動している様子も紹介してくれました。今は、朝ご飯の大切さについての話がメイン。人型の模型をつくり、朝ご飯のおかげで、体に熱とエネルギーが生まれて元気に遊べることを伝えたり、カルタをするときに「朝ご飯を食べなかったらどうなるかな」「朝ご飯の前にはなんて言うのかな」と問いかけるクイズ形式にしたり、覚えてもらえるように工夫しています、とのこと。
また、関連した札
「い」の札:いただきます かんしゃのきもちを つたえよう
「た」の札:たべものを つくったひとにも かんしゃしよう
などを使うと、効果的に学んでもらえるそう。
「『いただきます』は、何のために言うのかな?」「食べものの命をいただくから、いただきますって言うんだよ」と問いかけながら「い」の札読み、次に「食べものをつくった人にも感謝するために、食事の前にはなんて言うのかな」「一つ前のカルタでやったよね」と言いながら「た」の札を読むという具合。字が読めない子もいる年少さんには、「お姫さまがのっている絵だよ」などと絵柄を説明してから読み札を読むと、よくわかってくれるそうです。
この「食育カルタ」の可能性として、
・食育ボランティアをしたいが、何をすればいいか迷っている人に
・食の専門知識がなくても、自分で学びながら指導できる
・食育ボランティアを広めるための手頃なツールとして
利用できる、「遊びながら食への関心が高められる」ツールであることも説明されました。
そして最後になりますがと前置きして、「この食育カルタの売り上げの一部は、WFP(国連世界食糧計画)に寄付され、私たちの活動資金にもなります。ぜひよろしくお願いします!」と、いきいきとした報告をする二人の声が印象的な発表でした。
 「食育カルタ」の実践例 |
|