開会あいさつ
講演/中橋義幸
福岡県/福岡女子大学しょくぼねっと
佐賀県/オリザジャポニカクラブ
長崎県/西海市地産地消地域推進協議会
熊本県/熊本県食生活改善推進員連絡協議会
大分県/本匠農林水産物生産組合「あぐり」
宮崎県/三者会
鹿児島県/かごしまの“食”推進員
意見交換会
 
 


 
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食育を通じて郷土料理の伝承を!

青木満/熊本県食生活改善推進員連絡協議会

県下の郷土料理が勢揃い―スペシャルオリンピックスでの活動

発表をする青木満さん

 壇上に、鮮やかなピンク色のエプロンをつけて登場した青木満さん。胸の部分に「ヘルスメイト」のマークが大きくプリントされたそれは、食生活改善推進員連絡協議会(以下、食改)の全国共通のユニフォームだそうです。
 発表では2006年11月に行われた「スペシャルオリンピックス」での活動について報告がありました。

 2006年11月3日、熊本城の奉行丸を会場におこなわれたレセプションでは、全国から参加したボランティアの方々に、熊本県各地の郷土料理をふるまったそうです。
  日ごろから食改のみなさんは各市町村で、郷土料理等を伝える活動をされていますが、熊本県下一斉に集めたのは、今回が初めて。地区で料理が重ならないよう、話し合いをして料理を決めていったといいます。

集まった料理たち

 レセプション当日の料理をあげてみると…

このしろ寿司(天草支部)

お煮染め(人吉支部)

いきなり団子(山鹿支部)

里芋のともえ和え(宇城支部)

ショウガのきんぴら(八代支部)

南関そーめん(有明支部)

だんご汁(熊本支部)

とじこまめ(菊池支部)

特産物の大根を使った
「大根アラカルト」(阿蘇支部)

 菊池支部の「とじこまめ」には、会場からもつくり方の質問がありました。これは、南北朝時代の豪族であった菊池一族の兵糧で、メリケン粉をベースに砂糖と大豆(今はピーナツ)を油でこなし(練り)、蒸したもの。30分から40分練ってきれいなあめ色になったところで蒸すので、「腕が痛くなるほどです」とのこと。

 前日から時間・手間をかけて用意した料理は、最終的に17種類も出揃い、それぞれ300食から350食ずつは持ち寄ったそうです。しかし会場では10分ぐらいでパッとなくなってしまって、と青木さん。
  「前の日から一生懸命作って、2日間の苦労はなんだったんだろう? という感じで。あれよあれよといううちになくなって、後でお客さんから『足りません!!』と言われて『申し訳ありません』とお断りばかりでした」と苦笑まじりに話していました。
 ですがそのおかげで、食育を推進するボランティアとして会員がこれまでよりもっと一致団結するための、よい機縁になったそうです。

地域版「食事バランスガイド」への活用

 「まだまだたくさんのお料理が郷土には眠っています。地域のお年寄りのところに行ってお話をしながら、その掘り起こしを今、やっておるところでございます」という青木さん。これには、掘り起こした中から新しいメニューを開発し、平成19年度の地域版「食事バランスガイド」に活用しようという目的があります。これは「食事バランスガイド」のコマのイラストに描かれている料理を、各地域の特産物を使った料理にして、各地域独自の「食事バランスガイド」をつくろうという試みです(現在では大阪府和泉市版などが完成している)。
 

 また毎月19日の「食育の日」には、各地域のイベント会場、幼稚園・保育園のお迎えの時などを利用して、「1日に1度は家族そろって食事をしましょう」と、呼びかけをしながらチラシや郷土料理のレシピを配布しています。「このような食育活動を通し、我が家の食卓、そしてお隣さんの食卓、地域の食卓を豊かにしていくことが課題です」と結ばれていました。
 最後の質問コーナーでは会場から、「レシピが知りたい」という声が多く聞かれ、そのひとつひとつに青木さんは「よろしければお送りします」とていねいに答えていました。