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食育カルタについて

野呂浩子、冨岡洋子/社団法人青森県栄養士会、地域活動栄養士協議会むつ

子どもの頃から食への興味を!

発表をする野呂浩子さん、冨岡洋子さん

 青森県の最北に位置するむつ・下北地域は、総人口約8万6千人、5つの市町村からなります。NHK朝の連続テレビ小説「私の青空」や高級マグロで名をはせた大間町、神秘的な岩々が美しい仏ケ浦、白鳥の飛来地でもある陸奥湾など、海や山の大自然が残る魅力ある地域です。
 この地で活躍する地域活動栄養士協議会の会員は8名。各自治体の事業や民間の料理教室、テレビ番組の栄養・料理コーナー出演など、さまざまな業務をおこなっています。

 食育基本法が2005年に成立したのを受け、食育に関する事業がとみに増えてきました、とのこと。そして

 「私たちが食育事業にかかわる際は、子どもの頃から食に興味をもってもらい、食の大切さを知る、理想的な食習慣を身につけることを目的としています。そのためには子どもたちに受け入れてもらわなければいけません。そこで楽しみながら自然に覚えてもらうためにゲーム方式をということで、食育カルタを手作りすることにしました」 と、カルタを作るきっかけを話してくださいました。

カルタの特徴は?

 食育カルタの特徴は、3つあります。

・「食べること」に関するもろもろの内容を含んでいること
・栄養士による解説が付いていること
・会員全員が内容を考え、制作したこと
です。

 「カルタには、栄養素の名前や働き、理想的な食習慣、地場産品や郷土料理などを盛り込みました。また絵札を取った後に、読まれた札の栄養素や食習慣などについて、短くわかりやすい説明がつきます。各自で担当の読み札を考えて持ち寄り、重複したものを調整しました」

 もっとも悩んだのは、絵札に色を付けること。最初の案では「絵の具、色鉛筆、マジック」などを使った方が、手作り感がでてよいのではと考えたそうです。そうすると各自で持ち寄った時に絵や色の統一感がなくなってしまうと思い直し、パソコン上で色を付けることになりました。得意な会員からまずやり方を教えてもらい、覚えてくると楽しくて、時間も忘れて夜なべでパソコンにかじりつくメンバーがほとんどだったそうです。できあがってみると各自の完成度の高さに驚いたのだとか。
 仕上げは、92枚の札それぞれをラミネートして丈夫にし、さらに角をハサミでおとして、子どもの手が傷つかないようにしました。

「朝ごはん、しっかり食べてスタートだ。」

あ:朝ごはん しっかり食べて スタートだ

お:お正月 青森米で 美味しいお餅

け:けいらん、けんちん、じゃっぱ汁、伝えていこう郷土の味を

ん:んーとこどっこい 一本釣りの 大間のマグロ

 「それではこの食育カルタを実際にやってみることにします」と、読み札を実際に読み上げ、食育カルタの紹介もしてくださいました。

・す:すっきりウンチは健康のしるし、バナナウンチでてるかな
 はい、すっきりと元気なウンチは形がバナナににていますよ、硬くて出にくいのは主に野菜や果物をもっと食べてというサイン。反対に形が無いのは栄養が足りないサインのこともありますよ。毎日元気なウンチがでるように、しっかり食べましょうね。

た:たんぱく質、毎食必ず一つは食べよう
 たんぱく質は皆さんの体を作るもとになります。足りなくても食べ過ぎてもいけませんよ。魚、豆腐、肉、卵などタンパク質が多く含まれる食べ物を、1回の食事でどれか一つは入っているようにしましょうね。

・ひ:ひな祭り、菱餅備え健康願う
 もう少しでひな祭りです。3月3日はひな祭りですよね、お供えするものにはそれぞれいろんな意味があるものですが、菱餅は白い雪の下から緑の芽が出て桃の花が咲くという子どもの幸せを願う気持ちがこめられているんですよ。

・け:けいらん、けんちん、じゃっぱ汁、伝えていこう郷土の味を
 「けいらん」とはむつ下北の郷土料理名で、子どもたちにも昔ながらの料理に興味をもってもらおうという願いが込められています。「けいらん」は澄まし汁の中にニワトリの卵の形のあんこ餅が入っているなどの説明が入るので、転勤してきた大人の方にも興味をもってもらったそうです。

食育カルタ大会のようす

 最後は、「健康青森21県民講座」の事業でむつ市内のスーパーを会場に「食育カルタ大会」を開催した模様が、プロジェクターにうつしだされました。ブルーシートの上にカーペットを敷き、小学生や幼児、その保護者が80名ほど参加したそうで、大人も子どもも真剣、なかにはカルタの上を歩いてまで取りに行く子もいたりして、とても白熱したゲームになったそうです。

 

 

 

 これからは、
1.小学生・幼児を対象にカルタ大会を開催してむつ下北の「食育カルタ」を地域に浸透させたい。
2.大人バージョンも作り、幅広い年代の方に楽しんでもらいながら、食生活のチェックのきっかけにしていただきたい。
と、子どもだけでなく幅広い年齢層へ食育の輪を広げていきたいと話していました。