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地域に根ざした食育活動(山形県食育支援事業)

沼澤紀美子/山形県食生活改善推進協議会

ヘルスメイトとしての活動

発表をする沼澤紀美子さん

 山形県は村山・最上・置賜・庄内の4地区に分けられ、県内全域に温泉が湧き出ていることや、サクランボやラ・フランスなどの果物にソバが楽しめるといった特徴があります。
 そんな中、山形県食生活改善推進委員(愛称:ヘルスメイト)は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、地域に根ざした健康づくり組織活動を行っています。会員数は平成18年度で6,627名、家族や地域の健康を支えあうボランティア活動をしているそうです。
 平成13年度からは、「食料消費アドバイザー育成支援事業」に取り組み、各地域で養成講習会をひらきました。また、県内ほぼすべての食生活改善推進協議会で、小学生と保護者を対象に、親子料理教室をひらきました。地域の生産者からお話しをきいたあと、収穫体験、さらにその野菜を使って調理実習をします。農家や保護者、学校、教育委員会などの連携により初めて成り立つのこの教室は、平成17年度に県内17市町村で述べ回数18回、延べ参加人数473名が参加したといいます。

収穫体験で地域を知る

野菜の収穫体験

収穫した野菜を使った調理実習

 小学校3、4年生児童と保護者を対象におこなわれた夏野菜の収穫体験のもようを、写真も交えながら説明してくださいました。

 最初に農家から作業の流れや、食の安全安心への取り組みについて説明を受けたあと、実際に収穫を行ったそうです。また県の農業振興課の方にも参加いただいき、お話をききました。

 収穫した野菜は、トマト、キュウリ、ミニトマト、ナス、カボチャ、ゴーヤ、ピーマン、青シソ、スイカなど。子どもたちは「キュウリはイボイボがあるんだ」「ナスにトゲがある」と目を輝かせて歓声をあげます。枝にたわわに成るミニトマトを見て「わ、こんなについてるのか」と初めての経験に驚きをかくせません。また虫がついているのには「おいしいから(虫も)食べるんだね」と思い思いの感想を口にしたそうです。

 次は、野菜を畑から持ち帰り、調理実習。ヘルスメイトのみなさんは、何も体験できずに終わる子ども達がいないように、目をかけ心を配ります。ある男の子は最初、カボチャがあまりに大きくてなかなか切れなかったのが、調理する間にだんだん慣れて、終わる頃には包丁を上手に扱っていたそうです。

 できた料理は、ラップ巻きごはん、野菜たっぷりのハンバーグ、トマトの和風マリネ、パンプキンスープと、とれたて野菜がたくさん入っています。子どもたちは「自分がつくった料理が一番おいしい」「野菜が新鮮で甘くておいしい」と言いながら食べていました。

 試食のあとに感想を聞くと、「これからは地域の野菜をたくさん食べるようにしたい」「今日は本当に楽しい体験ができました」という子どもたち。保護者からも、「このような機会を数多くやってほしい」という希望があったそうです。

 ほかにも、食事をバランス良く食べる大切さを知ってもらうために「食べ物の色」から栄養を知る親子の食育教室、健康情報ステーション事業など、幅広い年代層に向けて「食べる大切さ」を伝える活動をされています。

 食事は単に栄養を補給するということだけではありません、という沼澤さん。食育の原点とは、
 「食べることの大切さ、また生涯にわたる健康であることを再認識してもらうことだと思います。
 次世代を担う子どもたちに、食を通して生きる力を育む活動をして、今後も山形県各市町村協議会で推進していきたいと思います」と結ばれました。